子どもにも嬉しいローヤルゼリー
○大人だけでなく子どもにも嬉しいローヤルゼリー
ビタミン、ミネラル、アミノ酸、タンパク質、脂質、酵素等、
身体に必要不可欠な栄養素を満遍なく含み、
「不老長寿の薬」とも評されるローヤルゼリー。
ガンや脳卒中、心臓病などの成人病の予防や、更年期障害症状の改善等、
大人に対する効能ばかりが注目されていますが、
「花の蜜」と「花粉」という自然の恵みからできたローヤルゼリーは、
身体に優しく働きかける上に、副作用も少ないため、
幼い乳児にも摂取することができ、
子どもにとっても嬉しい効果があることが証明されています。
子どもに対する効能と、注意点について見ていきましょう。
○ローヤルゼリーは何歳から飲める?
ローヤルゼリーは自然の恵みで作られているため
幼い子どもにも飲むことができると前項で説明しましたが、
実は、1歳未満の乳児は摂取を控えるように指導されています。
1歳未満の乳児は、同じくミツバチが生成する物質である
「はちみつ」の摂取も禁止されていることをご存知でしょうか。
1歳を超えれば、基本的には誰でも
ローヤルゼリーやはちみつを口にすることができるのですが、
1歳未満の乳児だけが、摂取を控えるようにと警告されているのです。
何故、1歳未満の乳児には、
はちみつやローヤルゼリーの摂取が禁じられているのでしょうか。
◎ボツリヌス菌
はちみつやローヤルゼリーには、
「ボツリヌス菌」という細菌が混入している場合があります。
ボツリヌス菌が混入しているはちみつやローヤルゼリーを
1歳未満の乳児が摂取してしまうことによって、
乳児の体内に侵入したボツリヌス菌は、腸内で発育・増殖をし、
「乳児ボツリヌス症」を引き起こす恐れがあります。
「乳児ボツリヌス症」は、主に神経系に影響を与え、
全身の筋力の低下や麻痺を引き起こし、
進行すると呼吸不全にまで陥る危険性もある恐ろしい病気です。
1歳を超えれば腸内細菌の力が強まる為、
体内に入った細菌は増殖せず、自然に消滅しますが、
まだ菌に対する抵抗力が十分に育っていない1歳未満の乳児の場合は
感染してしまう危険性が高いため、食べずに予防する必要があるのです。
◎ローヤルゼリーを摂取してはいけない場合
「1歳未満の乳児」の他にも、
ローヤルゼリーを摂取してはいけない場合、
摂取する際に注意した方が良い場合が幾つかあります。
ここで、ついでにチェックしておきましょう。
(1)1歳未満の乳児の場合
(2)摂取してアレルギー反応が出た場合
(3)摂取して体調が悪くなった場合
(4)過去に蜂に刺されたことがある場合
(1)~(3)に当てはまる・当てはまった場合は摂取を控えた方が良いでしょう。
(1)は前項で説明した通りです。
必ずしも感染するわけではありませんが、
食べないことで簡単に予防できるわけですから
摂取しないに越したことはないでしょう。
(2)、(3)は言わずもがなです。
「水アレルギー」や「紫外線アレルギー」もあるくらいです。
いくら誰でも摂取することができる優しい食品と言えど、
どうしても身体に合わないという場合もあります。
健康食品を食べて身体の不調を訴えるようでは、元も子もありません。
体調に支障が出た場合は無理せずに、すぐに摂取を取りやめましょう。
また、(4)過去に蜂に刺されたことがある場合は、
必ずしも危険というわけではありませんが、注意が必要です。
蜂に一度刺された後に、もう1回刺されると、
「アナフィラキシーショック」を引き起こす危険性があります。
アナフィラキシーショックとは、
免疫が過剰に反応することによって起こるショック症状のことを指し、
じんましん、呼吸困難、意識障害などを発生させ、
場合によっては死にも至らしめる危険な症状です。
しかしながら、
蜂に2回刺されたからと言って必ずしも起こるわけではありませんし、
複数回刺されても大事に至らずに済む場合もあります。
さらに言うと、
蜂の毒とローヤルゼリーは、
たしかに同じ蜂によって生成されたものですが、
基本的には全く異なる物質です。
そしてさらに、過去にローヤルゼリーを食べたことによって、
恐ろしい事故が起こったというニュースも今のところ報告されてはいません。
そのため、そこまで用心する必要もないと思われますが、
こちらもやはり食べないことによって予防できるのですから、
注意するに越したことはないでしょう。
○子どもに嬉しい効果
さて、ようやく本題です。
ここからは子どもに対する嬉しい効能について説明していきます。
◎その1:発育を促す作用
ローヤルゼリーの子どもに対する嬉しい効能のひとつに、
「発育を促す作用」があります。
この作用には、ローヤルゼリーに含まれている数多くの栄養素の中でも、
「パントテン酸」と「ビタミンB2」が関係していると考えられています。
パントテン酸には「新陳代謝を正常に保つ効果」があり、
ビタミンB2には「成長促進効果」があります。
この2つの栄養素が協力して作用することによって、
身体の細胞は常に新しいものへと生まれ変わり、
より丈夫な骨や歯、美しい肌、髪の毛等を育てるサポートを行うのです。
また、その他にも多くの栄養素がバランスよく含まれていますから、
毎日の食事といっしょに摂取することによって、
好き嫌いが多いお子さんの栄養の偏りを補ったり、
遊び盛りのお子さんのスタミナの源になったりと、
お子さんをすくすくと育てるための手助けをしてくれるでしょう。
◎その2:免疫機能のサポート
ローヤルゼリーには、ロイヤリシンやデセン酸といった、
強い抗菌作用を持った物質が含まれています。
ロイヤリシンもデセン酸も、
それぞれ別の細菌グループに対して力を発揮しますが、
ローヤルゼリーは、
この2つの物質を兼ね備えているため、
より広範囲の細菌から身体を守ることができると考えられているのです。
免疫機能がまだ十分に育っていないお子さんや、
虚弱体質のお子さんのサポートにも、
ローヤルゼリーは持って来いだと言えるでしょう。
◎その3:自律神経を正常に整える作用
人体の活動の90%以上は自分の意思とは無関係に行われています。
例えば、心臓を動かしたり、呼吸をしたり、血液を全身に運んだり、体温を調節したり、
汗を出したり、食べたものを消化したり、血糖値を安定させたり・・・。
このような働きは「自律神経」を中心に行われています。
その他にも自分で意識して動かせない部位の働きは、
全て自立神経によって行われていると考えて良いでしょう。
身体の活動の90%はこの自律神経に委ねられているのです。
・「自律神経失調症」
自律神経は大きく分けて、
「交感神経」と「副交感神経」の2種類です。
交感神経は身体を動かしたり、
緊張や恐怖などのストレスを感じたりしたとき等に働き、
副交感神経は休んだり、
安心したりしたとき等に働きます。
「自律神経失調症」は、
この2つの自律神経のバランスが乱れることによって
引き起こされる症状のひとつです。
症状は人によって様々ですが、
主な症状としては以下のようになります。
・食欲不振
・冷え性
・生理痛の悪化
・手足のしびれ
・めまいや耳鳴り
・不眠症
・集中力の欠如
・体力の低下
・感情の不安定
その他にも、
身体の不調が続くのに特に原因が見当たらないという場合などに、
自律神経失調症と診断されることがあります。
この自律神経失調症は、大人だけの病気ではありません。
自律神経の発達が不十分な乳幼児や、
勉強や習い事に一生懸命になりすぎて休むことを怠っている学生等、
子どもでも自律神経失調症になる恐れがあります。
ローヤルゼリーに含まれている「アセチルコリン」という物質は、
自律神経の中枢である「間脳」に直接働きかけることによって、
自律神経全体を整え、全身の働きを正常に戻す働きがあるということがわかっています。
心身の健康を保ち、ストレスに強い身体を育てることにも、
ローヤルゼリーは有効的なのです。
●子どもは大人の飲む量の半分~3分の1
子どもにローヤルゼリーを摂取させる場合は、
大人の摂取量の半分から3分の1程度の量にしましょう。
子どもは大人よりも身体が小さいため、
大人と同じ分量では多すぎて、
吸収しきれずに無駄になってしまいますし、
もしも身体に合わなかった場合、
大人よりも反動がひどくなってしまう恐れがあるためです。
最初は3分の1以下の少量からはじめ、
大丈夫そうなら徐々に増やして、調度良い量を探してみましょう。
また、小さなお子さんですと、
錠剤になっているタイプのローヤルゼリーは、飲むことが難しい場合があります。
喉に詰まらせてしまう危険性もあるので、あまりオススメはできません。
生ローヤルゼリーですと、
とろっとした液体状なので、摂取はしやすいかもしれませんが、
独特の酸味を苦手に感じるお子さんも多いでしょう。
長く摂取するものですから、無理せず続けていける味なのかも重要になってきます。
ローヤルゼリーは、
確かにお子さんの成長を手助けする素晴らしい食品ですが、
焦って早いうちから飲ませようとする必要はありません。
お子さんの様子を見ながら、
安全に、お子さんに合ったものを摂取するようにしましょう。