疲労回復とローヤルゼリー
目次
さまざまな健康効果が実証されているローヤルゼリーは疲労回復にも効果的です。
ローヤルゼリーが含有する豊富な栄養素のうち、"どの"栄養素が"どのように"働くことで疲労回復に効果を発揮するのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
1. 疲労とは?
そもそも「疲労」とはなんでしょう?
「疲れ」は誰しもが感じるものです。原因は人それぞれですが、体や精神に負荷がかかった状態が続くことで人間は「疲れ」を感じます。
生命を維持する上で重要なサインの一つであり、「痛み」や「発熱」と共に生体の三大アラームとも呼ばれています。
疲労は「体が異常です!何か対策をしてください!」という体からの警報なのです。
一時的な症状で終わる場合はそれほど問題はありませんが、いつまでも疲れが引かず症状が長引いたときには注意が必要です。
体からのアラームを無視して働き続けてしまうと最悪の場合「過労死」ということにも成りかねません。疲れが続いている場合にはすぐに休息をとるようにしましょう。
また、疲れが半年以上続いている場合は、長期間負荷がかかった状態が続いたことで悪化を招き、何らかの病気になってしまっている場合もあります。すぐに病院に行き、医師の診察を受けるようにしましょう。
2. 精神的疲労と脳疲労と身体的疲労
疲労は大きく分けて「身体的疲労」「精神的疲労」「脳疲労」の3種類に分類することができます。疲労するのは体だけではないのです。
身体的疲労と比較すると精神的疲労と脳疲労は自覚しにくい場合があります。体からのサインや症状を理解して、疲れが長引かないように注意しましょう。
2-1. 精神的疲労
人間関係のストレスや悩み等による精神的な負荷が続くことで起こる疲労です。
精神的疲労により引き起こされる主な症状は以下の通りです。
- イライラ
- やる気や興味の低下
- 睡眠不足
- 不安
上記のような症状が続いている場合は精神的疲労を疑ったほうがよいかもしれません。そのまま放置し続けてしまうと、悪化を招き、うつ病などの精神疾患を引き起こしてしまいます。
症状の根本的な改善にはストレスの原因を取り除くしか手はありませんが、ストレス社会と呼ばれる現代では難しい場合も多々あると思います。
そのような場合には自分にあったストレス発散方法を探すしかありません。
お風呂にゆっくり浸かって体を温めたり、カラオケで大声を出したり、静かに音楽を聴いたり、ダラダラと好きなだけ寝てみたり、適度な運動で汗を流したり、友人に愚痴をこぼしたり・・・。
あまりお金をかけなくても、ストレスに効果的だと言われている方法は幾つかあります。自分にあったストレス発散法を見つけて、ストレスと上手に付き合っていけるようにしましょう。
2-2. 脳疲労
デスクワークや勉強によって視神経や脳が緊張した状態が続くことで起こる疲労です。
脳が疲労していることを自覚するのは大変難しいことのように思えるかもしれませんが、体はしっかりと信号を発信しています。
体からのサインをきちんと理解し、サインが発信された状態が続くようであればしっかりと対策を行うようにしましょう。
脳疲労により引き起こされる主な症状は以下の通りです。
- 思考力や判断力の低下
- 注意力の低下
- 集中力の低下
- 記憶力の低下
脳疲労は近代病とも呼べる症状であり、まだまだ未解明な部分も多数あるのが現状です。
治療方法は未だ確立されていませんが、悪化するとうつ病やパニック障害等の精神疾患を引き起こすと言われています。
上記の症状を見てもわかるように、脳疲労が続くことによって、仕事の効率低下やミスにもつながってしまいます。
しっかりと休むことで、仕事の効率アップにも繋がるので、無理して作業を続けずに進んで休息をとるようにしましょう。
長時間休息をとることが難しい場合にも、ストレッチをしたり、散歩をしたり、少時間でも睡眠をとったり、カフェイン入り飲料やエナジードリンクを飲むことで、一時的にはなりますが、疲労を回復させることは可能です。
できるだけ脳を休ませるように心がけ、疲労が継続しないようにしましょう。
2-2-1. 運動で脳も疲労する?
運動することによって心拍数が上昇します。
運動によって多くのエネルギーが消費されますが、エネルギー燃焼の際に多くの酸素も消耗されるため、運動時には普段よりもたくさん酸素が必要になってきます。
酸素は血液にまぎれ、血管を通って全身に届けられます。
全身に酸素を送り込む働きを担っているのは心臓であり、伸びたり縮んだりの伸縮を繰り返すことによって全身に血液を循環させることができます。
心臓が一回の伸縮で送り出すことのできる血液量はほとんど決まっているため、多量のエネルギーや酸素を送るためには伸縮の回数を増やす必要があります。
そのため運動時に心拍数は上昇するのです。
これらの活動はわたしたちの意思に関係なく、体の中で勝手に行われます。「心臓を動かそう」と考えて、心臓を動かしているわけではありませんよね。
このようにわたしたちが意識しなくても働いてくれる神経を「自律神経」と呼びます。運動時だけではなく、呼吸をしたり、内臓を動かしたり、汗をかいたり・・・等、体のほとんどの活動は自律神経によって24時間調整されているのです。
この自律神経の中枢を担っているのは脳の「視床下部」という器官です。
運動をはじめると、視床下部から「心拍数を上げて酸素を体中に運搬しろ!」という信号が発信され、自律神経を通って心臓まで伝えられます。
その結果、心臓の伸縮数が上がり、血液循環量も増え、全身に酸素が送られているのです。
命令と調整は運動中絶えず続けられます。脳が疲労してしまうのも無理もありません。
運動後に感じる疲れはもしかしたら脳疲労によるものかもしれません。運動後には体だけではなく、脳にもしっかりとした休息を与えるようにしましょう。
2-3. 身体的疲労
過度な運動や緊張によって筋肉に疲労物質「乳酸」が溜まったり、筋肉を動かすためのエネルギー源が不足したりすることによって起こる疲労です。
身体的疲労により引き起こされる主な症状は以下の通りです。
- 全身の倦怠感
- 食欲不振
- 日中の眠気
- めまいやふらつき
上記のような症状が続く場合には食生活を見直したり、十分な休息をとったりするように心がけましょう。
しかしながら、身体的疲労が続いているからといって筋肉を動かさない状態が長期間続くと、筋肉は衰え、疲れやすい体になってしまうため、注意が必要です。
2-3-1. 精神的疲労や脳疲労から身体的疲労が起こる場合も!
精神的疲労や脳疲労により身体的疲労が生じる場合もあります。
「激しい運動をしたわけでもないのに体がだるい」
「十分な睡眠をとっているはずなのに眠気がとれない」
「特に原因は見当たらないけど食欲が出ない」
上記のような症状が続いた場合は、精神や脳の疲労から身体的疲労に発展している可能性があります。
その場合は身体的疲労の回復だけをはかるだけでは十分ではありませんので、精神や脳の疲労回復対策も行うようにしましょう。
3. ローヤルゼリーの疲労回復効果
ローヤルゼリーには原因や回復方法の異なる3種類の疲労それぞれに対して、回復を促す有効な成分が幾つか含まれています。
もちろん一時的な即効効果の高いエナジードリンクではありませんので、摂取してすぐに疲労回復というわけにはいきません。
ですが、それぞれの疲労にあった回復方法を行うと同時に、ローヤルゼリーの摂取も行うことによって、次第に疲労の諸症状も改善され、疲れにくい体を手に入れることができるでしょう。
ローヤルゼリーに含まれる疲労回復効果が期待される栄養素について詳しくは以下にまとめています。
3-1. アミノ酸
筋肉や臓器、毛髪、血管、皮膚等、体の細胞は幾つものタンパク質が集まってできています。体のほとんどはタンパク質なしではつくることができません。
アミノ酸はタンパク質の元になる成分です。
体中の細胞の原料になる約10万種類以上のタンパク質は20種類のアミノ酸の組み合わせによって作られています。
アミノ酸は体にとって必要不可欠な成分なのです。
アミノ酸は大きく分けて「必須アミノ酸」と「非必須アミノ酸」の2種類に分類できます。
非必須アミノ酸は人間の体内でも作ることができるアミノ酸です。年齢を重ねると共に生産量は減少する傾向にありますが、不足する可能性が低いアミノ酸です。
一方、必須アミノ酸は人間の体内では作ることができないアミノ酸です。そのため食事等で外から摂取する必要があり、注意していないと不足しがちになってしまいます。
ローヤルゼリーには9種類の必須アミノ酸、11種類の非必須アミノ酸が全て含まれている上、その他のアミノ酸も幾つか含まれています。
中でもフィニールアラニンやチロシン、β-アラニン、アスパラギン酸、タウリン、グルタミンは疲労回復効果が期待できるアミノ酸です。
記憶力や注意力を高めたり、気持ちを安定させたり、エネルギーの生産を助けたりすることで疲れの諸症状を和らげる他、ストレスに強い体つくりもサポートすることで、疲れにくい身体を手に入れることにも貢献します。
ローヤルゼリーに含まれるアミノ酸は以下の通りです。
必須アミノ酸
- リジン
- フィニールアラニン
- トリプトファン
- メチオニン
- スレオニン
- ヒスチジン
- バリン
- イソロイシン
- ロイシン
非必須アミノ酸
- アルギニン
- プロリン
- セリン
- グルタミン酸
- グルタミン
- チロシン
- アラニン
- シスチン
- グリシン
- アスパラギン酸
- アスパラギン
その他のアミノ酸
- γ-アミノ酪酸
- タウリン
- β-アラニン
- ヒドロキシプロリン(オキシプロリン)
3-2. ミネラル類
ミネラルはタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンと同様に五大栄養素の一つです。
身体を構成する元素のうち、酸素、炭素、水素、窒素の4種類を除いた残り全ての元素はミネラルに分類されます。
主に他の栄養素や酵素が活動する上でのサポート役として働き、身体の調整や健康維持のために活動します。
ローヤルゼリ―には8種類のミネラルが含まれています。中でもマグネシウムやカルシウム、亜鉛、マンガンは疲労の回復に効果的です。
イライラや不安を取り除き心を安定させることで疲れの諸症状を緩和させると共に、エネルギーの生成を助け、疲れの回復を促す効果もあります。
ローヤルゼリーに含まれるミネラルは以下の通りです。
- カルシウム
- リン
- マグネシウム
- カリウム
- 亜鉛
- 鉄
- 銅
- マンガン
3-3. ビタミン類
ビタミンはミネラルと同様に体つくりに直接関わるわけではありませんが、健康で美しい体を保つために必要不可欠な成分であり、他の栄養素が働く際のサポート係として欠かせない栄養素です。
ローヤルゼリーには、ビタミンの中でも疲労回復効果が高いと言われているビタミンB1、B2等のビタミンB群が8種類も含まれています。
神経機能を正常に整えたり、血液の流れを改善することで疲労物質の排出を促したり、エネルギーの生産を助けたりすることで、筋肉や神経、目の疲れを和らげ、身体機能を回復させます。
ローヤルゼリーに含まれるビタミンは以下の通りです。
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- ビタミンB12
- パントテン酸
- ナイアシン
- ビオチン
- 葉酸
3-4. アセチルコリン
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」が交互にバランスよく活動することによって正常な機能を保っています。
しかし、ストレス等で精神に負荷がかかった状態が続くと、交感神経が有利に働く状態が続き、自律神経バランスは乱れ、十分な働きができなくなってしまいます。
精神的疲労はまさにストレスや悩み等で自律神経バランスが乱れた状態です。
交感神経が有利な状態が続くことで、身体の緊張状態も続き、ゆっくりと身体を休ませて疲れをとることが難しくなっているのです。
ローヤルゼリーに含まれる神経伝達物質の一つであるアセチルコリンには、自律神経のバランスを正常に整える作用があります。
自律神経の中枢である視床下部に直接作用することによって、交感神経の活動を沈め、反対に副交感神経を有利に働かせることによって身体をリラックスした状態に導くのです。